英国出張

英国に5日間の強行スケジュールで行ってきました。懐かしい人と色々会って話しができて良かったです。飛行機の中では校正原稿と格闘していたのだけど、「自閉症スペクトラム」と記載すると、ほぼ必ず「自閉スペクトラム症」と修正されるのは、いい加減に勘弁して欲しい。確かにDSM−5の訳語として精神神経学会がガイドラインで書いてあるのだけど、別に私はDSM-5を使っているとは言っていない。ウイングの概念はDSM-5以前にあった話だし。中には発達障害者支援法について記載しているのに、その中の用語まで「自閉スペクトラム症」と直される。校正者によってはアスペルガー症候群と書くと、「「自閉スペクトラム症」に変更して良いですか?DSM-5では、アスペルガー症候群の呼称はなくなりました。」とかコメントしてくる。さすがに、そのくらいは知っています。NHKフォーラムのレジュメも一度は「自閉スペクトラム症」に直されたが、担当者に説明して「自閉症スペクトラム」に戻してもらった。そんなにDSMー5に従いたいなら「発達障害」という用語もやめて「神経発達症群」にしなければならないはずなのに、「発達障害」の用語はNHKはじめ、皆使っている。なんか変。英国では、英国自閉症のスタッフも、多くの臨床家も、当事者もDSMはあまり気にしていないので、Autisc SpectrumとかAspergerとか普通に使っている。なんで日本は、こんなにアメリカ精神医学会の診断基準に忠実なんだろう